お空の記憶2024.08.03 00:001.いつのことか分からない日の記憶。お空からやってくる前のお話。お空は、ずっと晴れてどこまでも透きとおる青い空と極上の柔らかさの綿雲が漂っている世界。ここでは「おとうさん」と「おかあさん」のもとに行くのを、沢山の子どもたちが待っている。私は以前、とある家族のおじいちゃんとしてその...
蝕まれる2024.07.29 12:35何の脈絡もなく、ちょっとダークな超短編のお話です。こういう、何も考えずに自分の好きなことをまとめている時はリラックスできるんだよなぁ・・・。仕事の話がきたので、これをエンジンにしてHP更新しようかな。
創作:夢の中の訪問者2024.03.09 08:00引っ越したばかりのアパート。前住人は喫煙者だったようで黄ばみが残る壁、傾いた室内灯、隙間があいて閉じ切れない。部屋のあちこちに築年数が古さを感じさせる要素が満載のアパートだったが、自分だけの城を手に入れたと思い満足しながら生活をし始めた。とある日のこと。玄関チャイムが鳴ったことに...
祈りの歌姫 ラスト2023.08.08 00:007.その声を最後に、私は神様の声がきけなくなってしまいました。てふさんとお話しできるかもしれない。そんなことを思って、毎日毎日、祭壇に祈りをささげて、集落での務めを果たし、てふさんとまたお話しできないかを待ちました。でも、そんなことができぬまま、私はその一生を終えました。8.幾百...
祈りの歌姫32023.08.07 00:005.生贄に捧げれる日は、早速明日の朝となりました。早速、宴の後に集まる「いつもの仲間たち」が、集められました。私が、こっそり召集したのです。…そのままお別れなんて嫌だから。皆も同じ気持ちでした。いつもは賑やかに談笑しているのに、みんな沈黙するしかありませんでした。神様との出来事を...
祈りの歌姫 22023.08.06 00:003.祭壇の前では、集落関係なく、男たちが酒を交わし、女たちは料理を楽しみながら談笑に勤しんでいました。「狩人」達は交代で料理と酒をもってきて、「お針子」達は自分たちが作った装飾品を「神の子」達にかわりばんこに着せました。「建築」と「運び屋」達は日ごろ使ってる腕っぷしを自慢しあって...
祈りの歌姫2023.08.04 23:14十勝のシンガー「Tefu.」さんからヒントを得て作ったお話です。実は、仕事の用事でお話したことがある方なのですが、輪廻転生・前世という話から着想をえて「実は生まれる前から出逢ってたら面白いよね」というお話でした。割と作ったままなので、どうぞお楽しみください。
海に呼ばれた その3【ラスト】2023.04.05 03:306あの日、私はいつものように早朝に家を出て、昆布刈石にむかったと思っていたのだが、なぜか翌日の朝まで帰宅していなかったらしい。「りゅう」に、異次元にでも飛ばされていたのだと思う。毎日のように、こども一人で家に放置していたわりに、明け方に帰宅したときにわたしの姿が見えなかったことに...
小説 海に呼ばれた22023.04.04 03:30前回の続きです。3「あおちゃん、きょうは何してあそぶ?」ふわふわうかんで目のまえではなしかけているのは、『りゅう』というなまえって言っていた、ねこなのにあしをじめんにつけなくてもあるけるんだって。「うんとね、しりとり」そしてそのまましりとりしつづけるんだ。「りゅう」は、よくわから...
小説 海に呼ばれた 12023.04.03 03:00実は近々、独立開業することになったのでこのブログの方向性を「好き勝手」用から「創作物発表の場」用に変更しようと思っています。ストックしたお話の連載を「不定期」で行いますので、よかったらお付き合いください。「掌編小説」サイズなので、読んでもあまり疲れないと思います。よろしければ、お...
夢小説 ラスト2023.01.12 17:585さてその翌日、打合せの日取りをきめるために電話をかけることにした。やたらドキドキする。しかし、淡々と話すことにした。仕事だもの。淡々と日程を決め、電話を終えたが、変な汗がしばらく止まらなかった。後日…なかなか寝付けないまま当日を迎えた。そわそわしながら他のタスクをこなしていたが...